【明慧日本2021年2月20日】冬の時期に入り世界80カ国以上で変異したウイルスの流行が発生している。しかし、中国国内での発生は比較的軽いようである。中国共産党(以下、中共)の偽のデータによると、これまでの確認症例数は1000人あまりで、死者は2人となっており、まるで中共を標的にしている中共ウイルス(武漢肺炎)は中共に特別に友好的であるかのようだ。いわゆる「武漢の経験」、つまり封鎖と隔離、全員検査、ワクチン対策の3本立てで、多くの人に外国よりも安全だと錯覚させ、共産党は流行の予防と制御ができでいると勘違いさせている。
客観的に見て、今のところ中国国内の疫病の流行状況は比較的穏やかな感じがするが、これは中共の「流行との戦い」が成功したと言えるだろうか? 各国が流行を抑えるには、中共のやり方を真似して初めて抑え切ることができるのか? 中国国内は海外よりも本当に安全なのだろうか?
1、「武漢の経験」の背後にある代価
最近、張文宏(ウイルス専門家)氏は、中国での疫病の流行と予防と制御は「磁器店でネズミを捕まえるようなもの」と例えた。この言葉の意味はウイルスの予防と制御に支払った代償が大きいというものだ。張氏は動画の中で、中共の疫病予防政策は国民を神経質にさせすぎていると批判した。「正常に戻さなければ、結局は人間の精神の崩壊につながる」
「疫病のない地域の人は苦痛を体得していない。北京大興区融匯コミュニティが疫病の流行の危険区域と指定された時、多くの周辺コミュニティも封鎖され、人々はインターネットで、「私たちは理由もなく封鎖されて2週間経ち、何時終わるのだろうか……? あなた(中共)はいわゆる安全のためだと言って、 何万人もの人々の自由を奪っている」と嘆いている。2月8日、河北省邢台南公市の全域が疫病の流行が低リスク地域に格下げされたにも関わらず、中共は15日間の封鎖を続け、全員がPCR検査を受けて、全員が陰性になれば封鎖を解除すると言った。市民の陳さんは1月3日から隔離され今日まで至るが、ごみが山になり、生まれて11日目の赤ちゃんの薬を買いに出かけて拘束され家に戻されたという。
どこの国でも流行が厳しく制御されていることに不安を感じている人々が増えており、一部の地域では自殺者が現われ、コミュニティの住民がボランティアを殺すなどの極端な行為まで行われている。政治化された文化大革命モデルの疫病の予防と制御では、誰もが被害者である。隔離された者と予防管理者との間は敵対している。一部の人々はこの傾向に従い、感染していることが判明した人々を銃殺する北朝鮮のモデルを、甚だしきにも称賛している。この種の生死を戦うモデルは、優越性なのか、それとも狼のように凶悪なのだろうか? 時代の一粒の塵埃が人の頭に落ちれば山となり、何時の日か中共があなたの頭に塵埃を吹きかけないと誰が保証できるのだろうか?
2、封鎖と隔離の作用は限定的
ウイルスの蔓延を抑えるための政府の予防・制御手段の効率性はどれぐらいなのか? 鐘南山氏の1月13日の研究発表では、「政府の強力な介入により、3レベルの予防・管理から2レベルの予防・管理に格上げすることで、感染率を20~30%削減できた」 と結論づけている。「つまり、封鎖や隔離などの手段は有効ではあるが、しかし作用が限られている」ということである。
人の群れから検出されたウイルスは少なく、中国国内では11回のPCR検査を受けてウイルスに感染したことが分かった。今回の多点感染で確認された症例のほとんどは以前は無症状の感染であった。これで一つの可能性を示唆している。ウイルスがなくなったのではなく、変異して検出できなくなっている可能性がある。武漢で大規模なウイルスが発生してから1年が経過しても、中国国内でウイルスの流行は収まっておらず、無症状感染者の規模は予測できないのである。もし、ウイルスがある時に集中的に爆発すれば、封鎖は有効なのだろうか? その時になれば「陶器店でネズミを捕まえるようなもの」となり、海がひっくり返ったかのように大量のネズミが陶器店に入り込み、手に負えなくなるのである。
中共は国内に疫病が現われると、何時も入国者や輸入した冷凍食品からの伝染だと言っている。張文宏氏は、冷凍食品からのウイルス伝染の可能性は、航空事故よりも少なく、ほぼないという意味である。それに、中共の食品衛生検査と海外先進国の食品衛生検査の、どちらが安心かを中国人はよく知っている。もし、国内の疫病がすべて海外に端を発しているというならば、外国と往来する頻度の高い、航空便、外交交流、留学生などの多い沿岸の港湾都市での疫病が酷いはずだが、実際は、内陸部の四川省、河北省、中国東北部の農村部で深刻化しているのはなぜだろうか。
国内の感染患者がゼロについて政治的に解釈すれば、国民を欺いたのである。新型コロナウイルスはどこから来たのか? その自然進化の経路、感染経路、突然変異した規律と潜在的な危険は具体的にどのようなものか? 未だに探策中である。
3、ウイルスと人は どちらが賢いか?
中世のヨーロッパで発生した「黒死病(Black Death)では、ペストがパリを襲ったとき、街に残されたのは死体や、絶望していた人たちだった。疫病が農村にやってきたとき、1人が倒れると思いきや、2人が倒れ、そして一群一群と人が倒れていったのである。フランドルの神父は「知られている予防法はない」と記し、 バチカンの医師は「この疾病は、医者を侮辱し、傍観することしかできなかった」と記した。
1910年、清朝末期に「ペスト(plague, pest)」が流行した際、ケンブリッジ大学の疫病学者であるウリアンデ博士は、まず、ペストの発生地であるハルビン傅家甸を、近代的な防疫方法で隔離することを初めて導入し、そして迅速に広めた。1911年1月13日から、清の朝廷は山海関に厳格な防疫の関所を設け、軍隊を常駐させ都への出入りを阻止した。病人はその場で足止めされ、都に通じる電車の運行が停止された。瀋陽、長春、黒龍江省全域で検疫が行われ、隔離や入院、遺体の埋葬、消毒所の一連の防御の手段を講じた。各防疫所に現れた人に消毒を行い、呼吸バッグを与え、同時にネズミの駆除を行い、瀋陽だけで8万1000匹のネズミを駆除した。不思議なことに、これだけのことが行われたにも関わらず、1月になると日に日に流行は悪化し、傅家甸では1日に40~60人の死者が出て、ある日183人が死亡した。 疫病は3月末に突然終わりを迎え、半年で6万人の命を奪った。
昔から今日に至るまで、疫病は人類の天敵として最も恐れられてきた。 現代科学はそれを征服できていない。
パリのパスツール大学の元学長モノド氏は、「数ミリリットルの水の中に数十億個のウイルスができ、その多くのウイルスの中から10個、100個、または1000個のウイルスが突然変異すれば、10万個、あるいは100万個の各種類のウイルスができてしまう。このような大規模な集団の中で、突然変異は例外ではなく規律なのである。このような状況下で、変異したウイルスは、すべての抗生物質に対して抵抗力を持ち、これが最も単純な第一世代のスーパーウイルスである。このウイルスは先祖と同じくらいの速さで増殖する」と述べた。
コロンビア大学のハロルド・ノエ教授は「ウイルスは人よりも賢い 」と嘆いた。
4、疫病の鞭(むち)は神の手から
西洋のキリスト教文明や中国の伝統文化では、疫病の現われは、神々が天から人類の道徳的な衰退を警告し、人類の残虐行為や堕落に対する報復や罰を意味している。251年、古代ローマのカルタゴの司教は、街を襲った疫病について次のように述べた。「この疫病は確実にユダヤ人を死なせ、異教徒とキリスト教の敵にとって災難であった」。 歴史家は、古代ローマのペストは、ローマ帝国権力者によるキリスト教への迫害によってもたらされたと認識している。
黑死病が爆発する前、ヨーロッパで地震や洪水、大火事、彗星と日食などの異常な天象が現われた。1345年3月24日には土星と木星と火星の三つ星が同じ方向で一線に並び、当時の主流社会では死の象徴であり、疫病の前兆であると広く認識していた。
2021年2月10日から2021年2月12日(大晦日から元旦)までの間、「太陽・月・水星・金星・木星・土星」の六つの星が集まり、「六つの惑星が同じ方向に一線に連なる」天象が現われた。これも災害の前兆ではないのか? 「六つの惑星が同じ方向に一線に連なる」天象は過去4000年の歴史の中で7回しか発生しておらず、今年は8回目である。中国人の話によると、最近、六つの惑星が連なる天象が現われたのは2000年5月3日(観測場所によって発生時間が数日異なる)で、おうし座に六つ星が集まった。その1年後、中国では「衣・食・住・交通・物資保障・インフラ」の面で急速な発展を遂げたという説もある。確かに発展したが、しかし、当時発生した極端な事件は中共によって覆い隠され、多くの人が未だに真相を知らずに、無感覚に自分や他人への残忍な破壊に参与している。
伝統的な中国では、君主も臣民も疫病を神からの災いが降ろされたと考えており、漢の恒皇帝は在位中に天災や人災が多く、歴史上最も無能な皇帝の1人とされたが、疫病が来た時には、天に向かって罪を懺悔する勅令を出したという。宋代の書物には「病人が神に祈る」という記述が多く残っており、中国の伝統的な書物にも神に懺悔し疫病を免れたエピソードが多く記載されている。
5、目的と行動が正反対 防疫の神話的な仮相
現在、疫病は中国国内での流行が緩やかになり、無神論に慣れた国民は、中共が適切かつ効果的な対策を講じた結果だと思っている。 近代科学と中共の全体主義的な権力との結合は、疫病の背後にある深い理由を無視させ、人間の道徳の喪失と天に対する残虐行為によって疫病を招いてしまったことを忘れさせている。道徳の欠如と良心の軽視の下での疫病の流行の回避は、おそらく短期間の静けさと自己麻痺をさせ、より大きな災害を招くことになるであろう。
例えるならば、人間を一つのコミュニティーとすれば、 コミュニティーで暮らす家庭の親たちが、毎日のように大酒を飲み、賭博を行い、ドラッグをやり、あるいは同性愛、乱倫に染まり、天地と神々を敬わず、金銭や富を重視して仁徳がなく、官職に就くために不正を行うようなコミュニティーの環境や家庭で育つ子供たちはどんな子供になるだろうか。 きっと親を真似て悪い事と悪習慣を身に着けることになる。ウイルスもこれと同じように悪環境の中で生まれた「悪ガキ」である。
ついにある日、この「悪ガキ」 たちはコミュニティーでナイフを持ち出して喧嘩するようになり、それを知った親たちは怒りまくり、殴る道具を持って現場にかけつけ、無理やり子供を連れ帰って隔離し、服従させようと粗暴に扱う。コミュニティーにおいては表面では穏やかになったように見える。そして親たちはまた娯楽や浮気などをし始める。皆さん考えてみてください、「悪ガキ」たちが自動的に良くなって、再び喧嘩やトラブルを引き起こさなくなり、コミュニティーが平和になるのだろうか?
中共が疫病の防御で採った極端な措置は、不謹慎な親たちによる「悪ガキ」を粗暴に扱うようなもので、表面的に穏やかになっただけであり、実際にはさらなる大きな嵐を温存しただけなのである。
欧米では、各国が異なる程度の封鎖状態にあるとはいえ、店舗や家を封鎖するような極端なことはせず、人々は神々に祈り、懺悔しながら科学に頼っている。ウイルスの「悪ガキ」は表面化しているが、感染者数は確かに増えている(病院などは、国からの補助金を得るために、他の病気で亡くなった者を感染による死亡と申告している)。 表面上は深刻なように見えるが、疫病の好転はゆっくりとなっている。西洋世界では絶えず道徳への回帰、神への祈祷そして信仰を堅持しており、最終的には中国よりきっと何倍もの良い結果を得るのである。
中共はすでに悪に満ちており、その「偽・悪・闘」の悪辣な戦いによって8000万人の中国人を殺害した。法輪功への弾圧は、ローマ帝国のキリスト教迫害の繰り返しであり、疫病を引き起こした原因であり、許しがたいのである。中共の悪魔から離れ、中共の邪悪な本質を認識し、中共組織から脱退することで、この劫難を乗り越えることができるのである。
はっきり言って、ウイルスが発生した原因と、疫病がどのように蔓延するのか、これは人間が制御できるものでなく、それは道徳と行為によって制御できるのである。
転載 法輪大法明慧ネッド https://jp.minghui.org/
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